あなたの骨、元気ですか?
Qかかと、お尻、背中を壁につけて立ったとき、後頭部が壁につきますか?
Q壁に頭がついた人も、こんな症状ありませんか?
これらの症状が出たら、骨粗しょう症によって背骨(椎体)が「いつのまにか骨折」しているサインかもしれません。
骨粗しょう症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなってしまう「骨の病気」です。
自覚症状がなく、背中や腰の骨などは気付かないうちに折れてしまっている場合もあります。気になることがあったら、年齢のせいかな?などと軽く考えずに早めの受診を心がけましょう。
骨は一度折れると、さらに折れやすくなる
骨粗しょう症になると、つまずいて手をついた、くしゃみをした、尻もちをついた、などの「こんなことで?」と思うような少しの衝撃で骨折してしまうことがあります。好発部位は大腿骨近位部骨折や脊椎(背骨)などがあります。
骨折をきっかけに寝たきりや介護が必要になったりする高齢者も少なくありません。
骨粗しょう症の骨折は、骨折をすればするほど、続けて骨折する可能性が高くなることが知られています。繰り返すごとに骨折する前の状態に戻すことは難しくなるため、骨折が進むと、どんどん背中や腰が曲がってしまう可能性も高まります。
一度骨折しているということは、ほかの骨も弱くなっており、骨折しやすくなっているということです。1個でも骨折していると周りの骨に負担がかってしまい、2個、3個と骨折がドミノ倒しのように次々に起こっていきます。
症状に心当りのある方、骨粗しょう症が心配な方などは
一度、骨密度を測定してみましょう!
骨粗しょう症は、自覚症状がないため自分の骨がもろくなっているかどうかは外見からは分かりません。自分の骨の状態を確認するためにも、骨粗しょう症検診などを活用しましょう。
骨粗しょう症検診(骨密度検査)
40歳を超えたら、骨粗しょう症検診の適齢期です
骨密度検査では、Ⅹ線を使って骨の量を測り、若い人と比べてどのくらい骨の量が減っているかを調べます。
骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗しょう症と診断されます(骨折したことがなく、他に骨密度を減らす病気などがない人の場合)。
中田病院の骨密度検診は「DEXA(デキサ)法」です
当院でも骨密度検診を受けることができます。
ご希望される方、詳しい説明をお聞きになりたい場合は、当院スタッフにお声かけください。
- 測定時間
- 1分程度
- 測定方法
- 前腕(手首から肘)の骨密度をX線で測定します。座ったまま、服の袖を腕まくりするだけで簡単に測定できます。痛みもありません
- 検診費用
- 2,310円(自費・税込み)
検診の結果、骨粗しょう症と診断された場合には保険適用となります。
保険利用の場合、窓口でのお支払い額は、1割負担の方で140円、3割負担の方 で420円となります。
検診の結果、骨粗しょう症と診断されたら、なるべく早めに
治療をはじめましょう。
骨粗しょう症の治療
食事・運動・薬物療法が、骨粗しょう症治療の3本柱です
骨粗しょう症の治療の目的は、骨密度がこれ以上減らないようにすること、骨の質を向上させて骨折を防ぐことです。治療をやめると、また骨量の低下が進んでしまうので、継続することが大切です。
食事や運動などの生活習慣の工夫では追いつかないほどのスピードで骨が減っていく場合は、お薬による治療が必要になります。(飲み薬、注射薬)
年代別予防のアドバイス
骨粗しょう症は、性別や年齢を問わず、生涯を通して予防に取り組む必要がある病気です
あなたの骨の健康度チェック
あてはまる項目にチェックを入れて、自分の骨の健康度をチェックしてみましょう!