ばね指とは、どんな症状ですか?
ばね指は、手指に発症する腱鞘炎の一種となります。屈筋腱の炎症や損傷によって引き起こされる一般的な手の障害です。この状態は、指が屈曲した状態でロックされ、自由に伸ばすことができなくなるという特徴的な症状があります。
もう一つの特徴は、初期の段階では、朝方に悪化する事が多く、指を使用する事で日中にかけて症状が緩和する傾向があります。
症状が進行すると、「ばね現象」という指を伸ばす時に、引っかかりが起き、跳ねるように伸びきる動作を伴うようになります。
ばね指は痛みや不便を引き起こす可能性があり、適切な治療が必要です。
指の痛みや症状に困っている方は、整形外科医に相談してみましょう。
ばね指の原因
屈筋腱の炎症や損傷によって引き起こされます。この腱は指の屈曲を助ける役割を果たしていますが、繰り返しの過度の使用や怪我によって傷つくことがあります。これが悪化すると腱鞘と腱との間で通過障害(滑走不全)が発生し、症状が出ます。治療
腱鞘炎は、手首や指を使いすぎる事によって、腱と腱鞘に摩擦が働くことで炎症が起きます。また手首を酷使していない人でも、腱鞘が硬くなることでも引き起こすことがあります。
手首の使い過ぎの場合は、安静にすることやこまめに休憩を取るなど、負担を軽減するようにしましょう。関節を固定すると、かえって拘縮(関節が硬くなる)が引き起こされる事もある為、基本的には行いません。
指を伸ばすような、ストレッチを行うようにしましょう。
また局所へのステロイド注射や手術療法も治療として必要な場合があります。腱鞘炎に良く効くステロイド注射もありますが、2回以上続けて使用すると腱断裂を引き起こすことが知られているため、治療効果を見ながら、計画を立てます。
保存療法でも効果が見られず、再発を繰り返す場合に、腱鞘を開く手術療法が選択されますが、傷口は小さく済みます。