Joint treatment当院の人工股関節置換術とリハビリテーションの特徴
最新の最小侵襲手術
最小侵襲手術とは?
当院では、股関節の筋肉を可能な限り全て温存する最小侵襲手術 (いわゆるMIS=Minimum Invasive Surgery)を行うため、3年前より前方進入方法 (いわゆるDAA=Direct Anterior Approach)を行っています。
従来の後方進入法
従来行っていた後方進入(大腿骨の後ろから股関節に入る方法) では大殿筋というお尻の最大の筋肉を傷め、また外旋筋という後方の筋群は切離し機能しなくなります。 切開も大きく15~20センチ必要です。
前方進入法
前方進入法は切開が8~10センチ程度、筋肉も全て温存可能となりました。この方法で手術を行うことにより患者様の早期回復・早期歩行を可能にしています。 当院では片側を後方進入、反対側を前方進入で手術を受けられた患者様が複数いますが、 どの患者様も前方進入の方が手術後の痛みと回復が良かったとの感想を頂いております。
股関節の変形の程度はかなり個人差があります。変形や高度の脱臼で脚の短縮がかなり強い症例で人工関節と大腿骨の骨切りを同時に行うような難易度の高い手術もしばしば行っており、他院で手術は難しいと言われた方も諦めずに是非一度ご相談ください。(もちろんこのような症例にMISで手術を行うのは却って危険ですので従来の方法で安全に行います。)
当院での人工関節置換術の実績(泉医師一人の個人実績となります)
泉 亮良
整形外科
専門領域(人工関節:股関節・膝関節)
■「人工関節ドットコム 股関節」インタビュー記事はこちら
■「人工関節ドットコム 膝関節」インタビュー記事はこちら
充実したリハビリテーション
リハビリテーション
手術後のリハビリテーションに関しては、当院では経験豊富な理学療法士スタッフと「回復期リハビリテーション病棟」の使用による、徹底したリハビリを行うことが出来ます。
単に股関節のみでなく、背すじや骨盤全体を整えながら、歩行訓練はもちろん応用動作訓練まで行いますので、退院後の生活には不安を残さず帰ることが出来ます。
入院期間
当院では入院期間に関しては、いわゆる「術後○週間で退院」という患者様の意向無視のルールは設定しておりません。
多忙のため早期退院(2週程度)を希望される方、高齢のためゆっくりとしたリハビリを希望される方(4週程度)、術前の変形や歩行障害がひどく徹底したリハビリを希望される方など、事情は患者様それぞれですので、各患者様に合わせた手術~退院に向けてのプログラムを組んでリハビリを行いますのでどうぞご安心ください。もちろんその後、通院でもリハビリを希望されれば行います。